競争の激しいインドネシアでのスマートフォン市場シェアが公開。Samsung、中国メーカーがトップ5を占める

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CounterpointのMarket Monitorサービスによる調査で、インドネシア市場の2019年Q3時点のスマートフォン出荷台数が明らかになりました。

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シェアトップは2018年から変わらずSamsung、ただし微減

Samsung

インドネシア市場での出荷シェアトップはSamsung。22%のシェアを誇り、2018年から変わらずのシェア第1位を維持しています。

ただしシェア率を見ると2018年の23%から2019年の22%に1%数字を落としています。このあたりはVIVOやREALMEなどの躍進が目覚ましいメーカーに食い取られてしまったのでしょう。なお、世界シェアでは2019年Q3のSamsungはシェア率微増しています。

とは言え、16%ほども市場シェアを変えてしまった2社に対しシェアの減少率が1%に留まったのは褒められるべきでしょうか。おそらくこの2社へ乗り換えたのはその他メーカーのスマートフォンを使用していたユーザーが多いのでしょう。

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第2位はXiaomi。こちらもシェア率順位は前年からキープもシェア率微減

Xiaomi

インドネシア市場でのシェア第2位はXiaomi。最近日本進出が報じられ(一部で)話題になりましたね。こちらも2018年から順位は変わらず、しかしシェア率は微減となっています。

2019年Q3はXiaomi渾身のRedmi K20シリーズもリリースされているはずです。その結果を受けてのシェア率微減は厳しいものがありますね。日本ではRealmeはともかく、VIVOは2019年、少し影の薄かった印象がありますが、インドネシアではかなり健闘したようです。

ちなみに世界シェアで見てもXiaomiは8.8%→8.3%と微減。頑張れXiaomi。

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3位はOPPO、少し離れながらも躍進のVIVO、Realmeが続く

インドネシア市場シェア3位は19%のOPPO。こちらも前年から1%のシェア微減。

1~3位はほとんど差はなく、少し離れて4位にVIVOがマークしています。

4位のVIVOは前年7%から13%に出荷シェア率を上昇。中国お得意のローエンド価格なのにスペックはミドルみたいな端末がインドネシアで猛威を奮ったのでしょうか。それとも iQOO Proなんかがウケた?日本(のガジェット界隈)ではこのくらいの価格帯はXiaomi、OnePlusが強いので意外ですね。世界シェアでは30.5→29.5と微減。中国でのHuawei集中が響いたのでしょうか。

5位は流星のように現れアジア市場で暴れまわっているRealme。各メーカーから11%ものシェアを奪い取っています。とりあえず安くて使いやすいモノを求めるユーザーや新しいもの好きのギーク層に刺さった形ですね。ハイエンド端末も発表され、さらなる成長となるか、または他メーカーと似たような位置まで成長して落ち着くのか、個人的にも楽しみです。

Realmeの立ち位置的に、新機種が出るたびに段々機能が増えて高価格になってOPPOやOnePlusと被るのは勘弁して欲しいところですが、どうなるでしょうね。世界シェアでは、1.3%→10.2%というドン引きするほどの成長を遂げています。思わず2度見しちゃいますね。

6位以下はその他メーカーとしてまとめられていますが、インドネシア市場において前年から28%→15%にガクッと出荷数を落としています。ここのシェアをVIVOやRealmeが喰いとった形ですね。

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まとめ&個人的所感

なんでインドネシア市場のニュース?

いやまあ、目に留まったのでなんとなく、が全てなんですが。インドネシアってインドに次ぎ重要視されている新興市場なんですよね。中国、インド、アメリカに次ぐ世界人口第4位です。世界的にスマホ出荷台数が減少している中、インドネシアはスマホ出荷台数が7%の増加を記録しています(2017年→2018年は17%増)。

HuaweiやAppleのシェアも強くない、であればこんな魅力的な市場はありませんね。

2018年、インド、インドネシアでXiaomiがAndroid普及に大成功したニュースを知っていたので、Xiaomiファンの自分としては、Xiaomiアゲの記事が書けるのでは、という思惑でソースを覗いていました。しかし蓋を開けてみればVIVOとRealmeの躍進が目立ちましたね。2018年Q4にはアドバンというインドネシア国内メーカーもトップ5に入っていたようですが、姿を消しています。

ここでも1位を誇るSamsungは流石という他ありません。日本ではSamsungのブランド力と言われるとピンときません。自分はガジェット大好きで、特に嫌韓的な心象も薄いのでGalaxyは大好きですが、ブランド?と言われると首を傾げてしまいます。ブランド力……ないよね?でも、アジア、ヨーロッパでは違うのかもしれませんね。

しかし中国メーカーの強さが際立ちます。インドでXiaomiが出荷シェア1位に輝いたのもそうですが、インドネシアでも出荷されている3台に2台が中華スマホです。その中で、Huaweiが影を潜めているのは米中貿易戦争が尾を引いているということでしょうか。インド市場でも駄目でしたが、Mate 30シリーズを中国国内で激安叩き売りして逆に世界シェアを伸ばすという荒業をしてきたのは記憶に新しいですね。中国スマホ市場もすごいな……。

今後有望な市場であるインド、インドネシアを抑える各中国メーカー。今後力をつけてどういったガジェットを開発してくれるのか、また米中貿易戦争はどういう結末を迎えるのか、気になるところです。

事業整理して出荷台数が60万台まで落ち込みながらもやっと黒字転換したソニーモバイルさんの活躍も期待したいところ……。Xperia1シリーズ大好きですが、ややこしいネーミング規則なんとかしてください。

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コメント

  1. bonoxylove より:

    東南アジアでは青に白字のロゴといえば、ソニーではなくサムスンです。
    あちこちに看板があり、クールなイメージはあると思いますよ。逆にソニーの名前が若者の口からストレートに出てこないのが寂しいです。

    • yoshi2513yoshi2513 より:

      ですよねえ。自分は現地で生活していないので実感はないですが、アジア、ヨーロッパ、北米で当たり前のようにシェアトップクラスなの、すごいですよね。海外ガジェットサイトも、Androidリファレンス機みたいな扱いすること多いですし
      ソニーは、うーんファンなので応援したいですが、まずは日本のAndroid機出荷でシェア拡大してもらってからですねえ。そのくらいの実力や巻き返しの機会はまだあると思うので……

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