ちょっと高級目な60%中華メカニカルキーボード、Skyloong GK 66をレビュー!

GK66製品レビュー

皆さんしばらくぶりです。ハッピーハードガジェット管理人のyoshi2513です。コロナ禍も落ち着いたような第二波が来ているような来ていないような状況ですが、いかがお過ごしでしょうか。私と言えば家でゴロゴロするばかりのダメ人間ぶりでした。

そんな中、Banggoodさんから久しぶりに商品提供のお話を頂きました。

Banggood.com

1万円以下で、何か商品を提供するのでレビューしてくれ!とのこと。以前から同じような話は何度も頂いていたのですが、1万円じゃ大したもの買えないしなあ……、とお断りしていました。ちなみにマーケティング部門の人が無作為にメールを飛ばしているようで、断ってもまた違う人から同じ話が来ます。

そんな事を考えていた中、今回はピンと閃くものがありました。中華メカニカルキーボードなら1万円以下で良いモノが買えるのでは?

大抵ガジェット好事家諸氏がレビューしているのは3000円台の有線中華メカニカルばかり。この辺りはコスパもよく、万一失敗したとしても今後の経験として諦めが付くラインです。

しかし1万円近いものになると、同価格か1~3000円上乗せするだけで国内のキーボードが買えてしまいます。正直そちらを選ばない理由はありませんし、レビューしている人も見かけません(静電容量無接点方式のNiZは人気ですけど)。

であるならば!当サイトが人柱として今熱い中華キーボードのちょっと高級目なモデルをレビューしてみようと思い立った次第であります。この記事は今回頂いたキーボードで執筆していますよ!

Sponsored Links

キーボード選定にあたって必要な条件を考える

キーボードというのは、PC周辺機器の中でも人による好みがかなり出るブツではないでしょうか

1000円で買えるメンブレンで十分と言う人もいれば、リアフォなどの高級キーボードを一度触るとそれしか使えなくなると言う人もいます。単純に長年使っているからこれ以外は使えないと言った人もいるでしょう。US配列日本語配列テンキーのありなしだったり、キートップの形状、キーフォントの印字方式、または有線なのかワイヤレスなのか。数えあげればキリがありません。自作キーボードが商売として台頭してくるのも理解できるというものです。

自分はと言えば、大体どんなキーボードでも1週間あったら慣れるのでなんでもいい、むしろ一つのモデルに固執したくない、って感じ。流石に親指シフトのやつとかは無理ですけどね。

とは言え使ってていいなと感じる好みは当然あります。自分の欲しいと思えるキーボードの条件をいくつか考えてみました。

自分の理想キーボードの条件

こんなキーボードが欲しい!

  • (今回は) 青軸
  • 今の所Windowsでしか使う予定はない
  • 日本語配列US配列はどちらでもOK
  • テンキーレス
  • (価格的に) 有線無線デュアル対応の物が良い
  • Type-C接続
  • コンパクトな省スペースモデルがいい
  • 矢印キーは欲しい。でも独立してるよりエンターキーの下辺りに組み込まれてるほうが良い。
  • F1~F12までちゃんとキーで欲しい
  • Shift、Ctrlキーは左右に欲しい
  • できれば筐体はキーより一回り小さい物がいい
  • 色は筐体も含め真っ白、次点で黒
  • LEDは点灯・消灯が簡単なもの

わがままか!

ちょっと条件が多すぎますね。ここから打ち心地打鍵音など実際に使ってみないとわからない要素が加わってくるので、やはりキーボードは沼です。

いくつか説明してみると、

  • 青軸
    • 自宅でしか使わないので、久しぶりにクリック感の楽しめる青軸を使いたい
  • 配列について
    • どちらかしか使えない、という感じで依存するのが嫌なのでどちらも使えるようにしておきたいです。そこまで使いこなせてないとも言う。というか海外通販で買うなら殆どUS配列なんですよね。
  • テンキーレス、省スペース
    • シュッとまとまったキーボードって最高です。SurfaceGoとセットで使うことも考えて小さい物が良い。でもFキーは個別で欲しいわがまま。
  • 筐体はキーより一回り小さいやつ
    • こんなやつ↓。キーボードのベゼルレスとでも言いましょうか。単純に見た目ですね。かっこいい。ホコリ掃除はちょっと大変そう。

自分も個々にある要素全てを満たす物が手に入るとは思っていません。妥協できるところは妥協して選別に入ろうと思います。

見つかったキーボードがこちら

あーでもないこーでもないとボヤきながら、やっと納得行くものが見つかりました。

Skyloong GK66

https://jp.banggood.com/custlink/vmmdWmLIYR

どんなキーボードか簡単に紹介すると……。

GK66はこんなキーボード
  • Geteron青軸メカニカル
  • US配列
  • テンキーレス
  • Nキーロールオーバー対応
  • 無線有線デュアル対応
  • スイッチのホットスワップに対応
  • 矢印キーあり、Fキーなし
  • 防水
  • 分割スペースキー(!)

Geteronて!この価格なのにまさかの互換軸です。まあ自分はそんなこだわる人間ではないのですが、1万円近いキーボードならCherryMX純正じゃね?って感は拭えません。CherryMXが上ってわけでもないんですけどね、結局は好みなので。

一番の特徴としてはスペースキーが2つに分割されているところでしょう。ここが決め手になってこの製品がほしいと思いました。スペースは左で押して、右側にEnter Shift Ctrl Backspeceキーあたりを割り当てればめっちゃ便利そうじゃありません?

また、60%キーボードにしては珍しく独立した矢印キーが用意されています。ここは個人的にここは素晴らしいところ。

Sponsored Links

開封

汚いビニール袋で到着しました。ポスト投函でなく手渡しです。

袋を開けると申し訳ない程度の緩衝材に包まれています。あってもなくても変わらないのでは……(小声)。

袋から出したところ。最近こういう梱包よく見ますが、安い商品の化粧箱ってこんなんで良いと思うんですけどね。共通の化粧箱に製品名はラベルで貼って、コストカットできて流通にも効率的でしょうし。

角に多少の凹み。海外通販あるある。最近は配送事故に遭遇することも減りましたね(Aliとかは個人ストアだったりするのでまだ怖いですが)。

箱を開けたところ。一応本体周囲をダンボールが緩衝材代わりに覆っているので、多少の衝撃は吸収してくれそう。

内容物一覧。本体は青軸らしく持った瞬間ガチャガチャうるさくて良し。

付属ケーブル。注文するときはType-C!ってところしか見てなかったんですが、Type-C→Type-CではなくType-Aからのケーブルでした。よく見てなかった自分が悪いのですがちょっとがっかり。長さは1.6mです。

Mac用キートップ、予備ファンクションキートップ。予備スイッチ。

GK66はGeteron赤軸と青軸から選択できます。予備は両方2つずつ入っていました。赤軸モデルを選択していたら、特定キーだけクリック感のある青軸に変えるのも面白いかも?いやそんなことしないか。

キートッププラーとキースイッチプラー。このタイプのプラーあんまり好きじゃない。

マニュアル。表裏同じ内容で、英語と中国語で書かれています。

このマニュアルにしか制御ソフトへ辿り着けるURLがないので、必要な人はなくさないようにしましょう。ググっても出てこなかったので、使うかわかりませんが自分用にリンクを残しておこうと思います。

极客定制 - 个性化&...

……と思ったらBanggoodの商品ページにリンクが載ってました。まあ通販ページならいつか消えちゃいますからね。

追記:BanggoodストアにあるリンクからDLした設定ソフトではこのキーボードを認識してくれなかったので、必要な人は公式から最新VerのものをDLしてください。(別になくてもキーボードは使えます)

Sponsored Links

外観

キーボード正面。スペースキーが分割されています。デフォルトでは両方スペースキーとして割り当てられています。その隣のブランドロゴがファンクションボタン。後ほど詳しく記述しますが、右シフトとDeleteの位置が特殊。

裏面。ブランドと型番、バッテリーの仕様。四隅に滑り止めがあるタイプで、高さ調節可能な足はついていません。

こんな感じで、筐体でわずかに傾斜角度がつけられています。自分はタイプしやすいと感じましたが、合わなければ角度調整の為のDIYが必要かも。

両側面。横から見たキーのアーチ(スカルプチャ)は控えめながらも施されています。ステップによる角度付けもいい感じ。

上側。Type-C端子で有線接続、充電を行います。

キーキャップを外すとこんな感じ。スペースキーなどの長いキーは、スタビライザー(細い針金みたいなやつ)で支えられていることが多いですが、GK66はスイッチの両側にキーがこれ以上沈まないストッパーが付けられています。

キーの端っこを押してもちゃんとタイプできるしキーキャップも付け直し易いしで良いことづくめな気がします。あの針金あると戻す時面倒くさいんですよね。

またGK66はスイッチのホットスワップに対応しています。その気になればGeteron青軸から好きなものに変更することが可能。

Sponsored Links

実機の使用感をレビュー!

第一印象

やっぱり60%はコンパクト。フルサイズなのに小さいっていうのは武器です。一般的な60%キーボードは矢印キーが省略されている物が多いので、GK66は上手いこといいとこ取りしてる感じがしますね。

剛性に関しては、必要十分程度にはあるかなという感じ。上から抑えてもしなったりしません。USBが脱着可能な点も褒めてあげたいですね。脱着不可だとどうしても根本の消耗が気になります。

詳しく後述しますが、キー配列がちょっと特殊かも。正直最初はマイナス印象で、キー割り当てガッツリ変更しないといけないな面倒くさい、と思いました。

打鍵感についてレビュー

打鍵感については、青軸らしく心地よいクリック音、軽めのタイピング感で期待していた通りでした。CherryMX青軸より気持ち重めかな?と思わなくもありません。気のせいかも。

底打ちの音は控えめですが、青軸なのでタイプしてると普通にうるさいですね。他の人がいるところでは使えないと思います。控えめと評した底打ちも、端っこの大きなBackSpaceキーは結構な音がします。

スペースキー、その隣のファンクションキーのキーキャップは他のキーキャップと比べてユーザー側に角度がつけられています。ホームポジションに指を置いた時にこの角度がちょうど良く、ここは素晴らしいアイデアだと思います。親指でしか押しませんからね。欲を言えば、左のAltキーも角度を付けてほしかったところ。

キーキャップに角度が付けられていますので、ここを交換しようと思うと普通の角度に戻ってしまうのは残念なところでしょうか。

他のキーと比べて傾斜が付けられている

キー配列について

ちょっと特殊です。特に右下に配置されてるキーの配列が変わっています。

右Shiftが端でなくこの位置に配置されています。端にはDeleteキー右Altキーもスペースの隣の隣の隣です(スペース→ファンクション→Menuキー→Altキー)。

なんでこんなヘンテコな配置に……。と思っていたのですが、使ってみるとかなり考えられた配置になっていると気づきました。おそらくですが、使いこなせればホームポジションから殆ど動かさずタイプできるようになっている設計です。

ファンクション+MキーDeleteが割り当てられています。ホームポジションから動かず連打できる位置他にもファンクションキーの直上にHome等他のキーも割り当てられており、ファンクションキーに角度がつけられているのも相まってかなり使いやすい配置です。

右Shiftキーもこの位置だとホームポジションから離れず使用が可能。BやNを押す感覚です。

Menuキー(コンテキストメニューを開く)もこの位置だと矢印キーとの相性が抜群です。その気になれば、このキーボードだけでPCを使えるようになるでしょうね。右端のDeleteキーも、Enterの直下なので慣れれば使いやすそう。Enter上のキーと入れ替えてBackspeceと使い分けやすくするのもいいです。

総じてよくよく考えられている配置であり、ここは素直に感心してしまいました。

ただ、日本でUS配列キーボードを使う際の定番である、左右Alt空打ちで半角全角切り替え(公式)を自分も使っているのですが、この配列だと右Altが遠すぎると感じました。自分はMenuと右Altを入れ替えて使うことになりそう。

Sponsored Links

Skyloong GK 66の良いところ・悪いところ

良いところ

  • 他のキーボードにない分割スペースキー
  • 親指でのタイプで頻繁に使用するキーへの角度付け
  • ホームポジションを重視したキー配列
  • 外観のチープさは一切なし

良いところをまとめてみます。

やはりこの製品に関しては分割スペースキーでしょう。実際ある程度成功している設計だと思います。2つ目、3つ目にあげているキーへの角度付けホームポジション重視の設計、全てが上手く組み合わさっており、他のどんな高級キーボードにもない特徴となっています。

外観に関してもしっかりした剛性、安っぽくないデザイン。アンダー1万円で十分及第点をあげられます。

悪いところ

  • Type-C→Type-Cの接続はできない
  • バッテリー持ちは通常程度によくない
  • 物理電源ボタンなし
  • 価格的にコスパが良いかと言われると微妙

使ってみてわかった悪いところもしっかりレビューしておきましょう。

SurfaceGoや他のノートPCで使おうとして、手持ちのType-C→Type-Cのケーブルで繋いでみたのですが使えませんでした。充電データ通信対応のもの2本試しただけなのでもしかしたら使えるかもしれませんが……、仕様なのかな?キーボードなんて単純な情報しかやりとりしてなさそうですが、こんなこともあるんですね。もしPC側のUSB差込口が足りなければ、Bluetooth接続を使いましょう。

バッテリー持ちに関しては自分のリサーチ不足だったのですが、メカニカルの充電式キーボードは十数時間~3日くらいでバッテリーが切れてしまう物も多いらしい。GK66は2日くらい。メンブレンの乾電池式だと半年くらい電池交換が不要だったのでちょっと驚きました。

GK66はファンクション+Tabキー長押しで電源のオンオフの切替が可能です。でも個人的には物理スイッチ一発で切り替えられる方が好みかな、と思います。電源切れてるか切れてないか確認する必要もないですしね。

Sponsored Links

まとめ&個人的所感

ここのところずっとメンブレンかパンタグラフしか触ってなかったので、久しぶりにメカニカルキーボードを触っていて、文字を打つのが楽しいです。

このGK66も自分のリサーチ不足のせいで(接続端子、バッテリー持ち)、ちょっと残念だったところもありますが、概ね満足しています。ちなみにGK66はバッテリー容量750mAhでした。少なっ!多分ゲーミング用途で、普段有線で使いつつ、外に持ち出すこともできるよ、と言った使い方を想定した製品なのでしょう。これならバッテリーは1日持てばいいですからね。

どんな人が買うべき?
  • 分割スペースキーに魅力を感じる人
  • ノートPCスタンドを導入して、新たにキーボードが必要になった人
  • 60%キーボードが欲しい、でも矢印キーは欲しい人
  • ホットスワップで色々なスイッチを試してみたい人

こんな感じかな。分割スペースキー60%キーボードなのに矢印キーありだったり、結構レアな特徴を持ったやつですGK66必要性を求めて考えられた設計って大好きなので、少し触っただけでわかるGK66のキー配列もかなり好ましく思います。

ということで、青軸メカニカルキーボードのSkyloong GK66のレビューをお送りしましたが、いかがでしたか?しばらく相棒はこのGK66でいこうと思います。では、ここまで読んでくれてありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました